『捜査一課長』
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- 2016/12/08(Thu) -
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清水一行 『捜査一課長』(祥伝社)、読了。
長らく読んでいなかった清水一行さんの作品。 久々に。 心身障害児を受け入れる施設で、 重度の障害児2名が相次いで行方不明となり、数日後、浄化槽の中から見つかった・・・・。 心身障害児が被害者ということで、暗い気持ちにさせられる事件ですが、 さらに、施設の労働組合などが絡んできて、捜査への抵抗とか協力拒否とか 嫌らしい展開を見せていき、鬱々とした気分になります。 当初、会話文のところが、なんだか違和感を感じる返しが目について、 それが演出や伏線ならともかく、単純に会話の応酬が成り立っていないというか 読みづらいというか・・・・。 ちょっとしんどかったです。 でも、中盤あたりから捜査の様子がじっくり描かれるようになり、 そこから物語の世界に入っていけました。 大きなどんでん返しや、急展開があるわけではなく、 非常にコツコツと地道でオーソドックスな捜査が展開されていくのですが、 小さな成果から次の展開が開けてくる様子や、 取り調べで容疑者を追い込んでいく様子など、興味深く読みました。 ただ、動機って何なんだろう?という疑問には、 読み通しても、なんだか腑に落ちない感じで、 尻切れトンボで終わってしまいました。
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