『とせい』
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- 2016/12/07(Wed) -
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今野敏 『とせい』(中公文庫)、読了。
ヤクザの親分が、急に出版社の社長業をやりたいと言い出した! ヤクザものって、コメディ路線で面白い作品が時々ありますよね。 独特な文化があり、また上下関係が絶対などルールが明確で、 しかも一般人には少し壁がある世界ということで、 デフォルメするには良い材料なんでしょうね。 本作に登場するヤクザな人たちは、任侠道に生きる昔ながらのヤクザさん。 素人には迷惑をかけはいけないという心得と、 面子をつぶされたら黙っていないという心意気。 そこから始まるドタバタ劇は、ふふふと笑える微笑ましい感じ。 また、ヤクザな方たちが語る人勢哲学というか、ヤクザ道の至言も、 なかなか勉強になる含蓄のあるお言葉で、面白かったです。 いくつか同時並行で進んできた問題がどうやって解決されるか、 それは途中で分かってしまいましたが、 ま、期待通りの筋がきっちり描かれて、スッキリ読み終われるというのも 気持ちの良いものですね。
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