『殺人列車は走る』
- 2016/11/20(Sun) -
鮎川哲也編 『殺人列車は走る』(徳間文庫)、読了。

父の本棚にあった一冊。

「トラベル・ミステリー」と銘打ちながら、冒頭の夢野久作氏の「木魂」が、
幻想的な演出で内面世界が崩壊していく様子を描いていることから、
え???これもトラベル・ミステリー???となってしまいました。
ま、夢野久作という名前を見た瞬間に、一抹の不安は感じたのですが(苦笑)。

その後に続く作品は、オーソドックスな鉄道を絡めた
トラベル・ミステリーが多かったのですが、
ちょっと小粒感が否めない感じが。

そんな中で、教科書採択の世界を舞台にした
中町信氏の「偽りの群像」が抜きんでて面白かったです。

教師と教科書会社という、良く分からない世界を興味深く描いており、
またトリックの方も、大掛かりなものから小ネタまでいろいろ仕込んでいて
盛りだくさんなのに、それほどゴチャついていないという点で、佳作だと思いました。


殺人列車は走る (徳間文庫―トラベル・ミステリー 4)殺人列車は走る (徳間文庫―トラベル・ミステリー 4)
鮎川 哲也

徳間書店 1983-05
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