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『月魚』
- 2016/10/28(Fri) -
三浦しをん 『月魚』(角川文庫)、読了。

古本屋の物語ということで期待したのですが、
どうにもBL要素が強すぎて好きになれませんでした。

そういう世界があることは理解していますが、
この本で、その要素を取り込むにしても、
無駄に過剰に匂わせすぎではないだろうかという印象です。
私的には、高村薫作品ぐらいの仄めかしまでが楽しめる範囲のようです。

肝心の古本屋のストーリーの方ですが、
思っていたほどには盛り上がりに欠けると言いますか・・・。
山間の金持ちの未亡人が依頼した遺品の本の処分に際して
遠方から来た若い男2人組の古本屋に任せるか、
町の古本屋のおやじに任せるか、親戚を巻き込んでの対決騒ぎに!
と要約してしまうと、ハラハラドキドキの展開のようですが、
そこまで紛糾することもなく、意外とすんなりかたが付いてしまったと言いますか・・・・。

それに、思わせぶりな文章が延々と続くので
読んでいて疲れてしまいました。
その行き着いた崎の展開が意外とオーソドックスで
拍子抜けしてしまったのも原因かも。

うーん、イマイチでした。


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三浦 しをん

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