『伝える わたしが見てきた野球80年』
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- 2016/10/24(Mon) -
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杉下茂 『伝える わたしが見てきた野球80年』(中日新聞社)、読了。
解説者としてテレビでお見かけしたことはあっても、 現役時代については全く無知でした。 「フォークの神様」と呼ばれていたようですが、 エピソードを見る限り、非常にまじめに野球に取り組み、 正統な野球人だったように感じました。 ユニークな野球スタイルだったり、破天荒な性格だったりではなく、 まさに野球の技術そのもので記憶に残る選手だったんだろうなと。 さらに、コーチ、監督としてもオーソドックスな印象を受けました。 現役時代を知らない野球人となると、 どうしても素人目線では、長嶋さんや野村さん、星野さんのように 激烈なキャラクターに目が行きがちです。 そんな中で、著者のような客観的かつ冷静な目で球界を眺められる人による 野球の歴史の解説は、非常に興味深かったです。 特に、戦前や終戦直後の野球界の話が面白く、 プロ野球よりも六大学野球の方が人気があったという話には驚きました。 しかも、社会人になっても、「人気のある六大学野球でプレーしたい!」として 職を辞めて大学生に戻るという人生コースにも驚きました。 今や、プロ野球>高校野球>六大学野球という印象ですが、 それぞれの野球の世界には、特徴的な精神世界があるように思い、 その違いを詳しく比較してみるのも面白そうだなと感じました。
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