『天ぷらにソースをかけますか?』
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- 2016/10/03(Mon) -
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野瀬泰申 『天ぷらにソースをかけますか?』(新潮文庫)、読了。
日本全国を対象に、「食の方言」を調査した一冊。 NIKKEI NETで読者投票を行い、日本地図を色分けしようという企画は ネット読者の存在価値を分かりやすく可視化する手法として さすが日経新聞!という感じです。 そして、食の方言と言えば、 うなぎのかば焼きとか、モーニング文化とか、良く知られているのものが いくつかありますが、本作でトップに来るのは「天ぷらにソース」。 天ぷらにソースをかけるというのは、超個人的な嗜好として存在するという程度に 捉えていたのですが、地域で愛される食べかたとして確立しているとは 初めて知りました。 他にも、豆とか甘味とか、 私の知らない食べかたがどんどん登場して、興味深かったです。 私の故郷の三重県も登場しましたが、 いかんせん、中庸のど真ん中・三重県なだけあって、 いろんなものの境界線上にあったり、 もしくは、2種類の文化のどっちも存在しているという、どっちつかずな結果で、 まさに三重県らしさを実感できる内容でした。 最後、著者が東海道を自ら歩いて食の方言を取材する企画がありましたが、 三重県にも立ち寄っており、しかも東海道から外れて 四日市、津、伊勢などでも調査をしています。 ここで、津のページで登場したのは天まき。 うーん、わたくし津の出身ですが、天まきは、思い入れないです・・・・。 特に津で愛されているという感じもなく、 スーパーなどでは売ってますが、いわゆる今風お寿司の一種かと思ってました。 というか、本作では、名古屋の天むすに対して津市の天まき・・・・というような触れ方でしたが、 天むすの発祥の地は津市じゃぁ!!!と言いたい気分でした。 食を専門にする著者にさえ知られていないとは、 なんと津市は自己PRの下手な町なのであろうか(哀)。
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