『マザコン』
- 2016/09/25(Sun) -
角田光代 『マザコン』(集英社文庫)、読了。

様々な形での「母と子」を描いた短編集。

やはり、自分の目線としては、
娘の立場から母親の姿を見た作品が気になります。

特異なキャラクターの母親が出てくれば、
「自分の母は常識的で大人しい人で良かった」と思ってしまいますし、
対立する母娘が出てくれば、
「うちはベタベタするような仲の良さはないけど心の距離は開いてないから安心」と思ってしまいます。

そうやって安心する一方で、
「私は母の本音は知らないなぁ・・・・」と感じしまいますし、
「母もきっと私の本音は知らないだろうし、知らないことを認識してそうだなぁ」と感じます。

うちは、あんまり本音で話す母娘ではないですし、
時事ネタとか近所のニュースとかは良く話すのですが、
自分自身の話(特に感情の部分の話)はほとんどしません。

もうそれで三十何年来てしまっているので
今更、どうこう変えたいという思いもなく、
この距離感がちょうど良いと私は思っているのですが、
いざ、母が無くなる瞬間が訪れたときに、
母のことを知らないことに動揺してしまうのではないだろうかという不安を
少し感じてしまった読書となりました。

そんな瞬間が訪れるのは、まだまだ先の話だとは思いつつも、
ちょっと気になる宿題を残されてしまった気分です。


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角田 光代

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コメント
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私は基本的に毒親でなければいいと思っています。
応援しておきました。ポチッ
2016/09/25 21:28  | URL | 矢田@医療職兼業トレーダー #-[ 編集] |  ▲ top

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矢田@医療職兼業トレーダー様

CMありがとうございます。
毒親は、自分の親であってほしくないのはもちろんのこと、周囲にも居てほしくないですねぇ。
2016/09/25 21:45  | URL | かもめ組 #obYDgEv2[ 編集] |  ▲ top


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