『パーマネント野ばら』
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- 2016/09/09(Fri) -
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西原理恵子 『パーマネント野ばら』(新潮文庫)、読了。
サイバラさんのフィクション作品を初めて読みました。 きちんと読み込めた自信がないですが、 でも面白かったです。 田舎の貧しい漁村にただ1軒の美容院で繰り広げられる 女たちの喜怒哀楽。 女だけの世界だと、ここまでお下品になれるのかという日常会話が 目白押しですが、一方で、主人公の心の中は詩的な世界が広がっています。 このドギツイ日常と悲しみの漂う詩的内心のバランスが 独特の作品世界を作り出しており、 その世界に飲まれていくような感覚を覚えました。 このバランスが最適なのか、絶妙なのかは私には判断が付きませんでしたが、 その独特さは強く印象に残りました。 著者の、このような作品を他にも読んでみたいなと思います。
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