『光太夫オロシャばなし』
- 2016/09/08(Thu) -
来栖良夫 『光太夫オロシャばなし』(フォア文庫)、読了。

中学生の頃に、大黒屋光太夫の物語が映画化され、
地元三重県はPRで盛り上がっていた記憶があります。
・・・・・・が、当時は映画を観ることなく終わってしまいました。

最近、祖父の本棚をあさっていたら、本作を見つけたので
どんな話だったのだろうか?と読んでみました。

江戸向けの廻船が遭難し、アリューシャン列島に漂着する。
そこから、ロシアを横断し、女王エカテリーナ2世に謁見することで
日本への帰還を許される。それまでの時間約10年。

同郷出身者同士の団結というものもあったでしょうが、
大きな乱れもなく固まって行動できたのは、
やはり光太夫のリーダーシップによるところが大きいと思います。
そして若手の磯吉などの向学心。

細かな日常の記録を取ることで、学者かと間違えられる光太夫。
ロシア語の習得に熱心な磯吉。
日本人の真面目な気質がしっかりと発揮され、
その国民性がロシア女帝を感嘆させた面があったのではないかと思います。

日本に帰国した後も、結局、伊勢の白子には戻れなかったという現実が、
フィクションには見られない冷酷な結末だなと感じましたが、
当時の国際情勢や日本の国内情勢からすると
致し方のない判断なのでしょうね。

ロシアとしても、この折角の交易の機会を逃してしまっており、
なんだか勿体ないなぁ・・・・と。

ま、大きな時代の流れの中の、
ポツッとした出来事だったのでしょうね。


光太夫オロシャばなし光太夫オロシャばなし
来栖 良夫

新日本出版社 1992-04
売り上げランキング : 1288538

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

おろしや国酔夢譚 特別版 [DVD]おろしや国酔夢譚 特別版 [DVD]
佐藤純彌

角川映画 2005-01-28
売り上げランキング : 85024

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ


関連記事
この記事のURL | | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<『パーマネント野ばら』 | メイン | 『バカウケキャッチフレーズで仕事が10倍うまくいく』>>
コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/4963-9854980d
| メイン |