『魚の祭』
- 2016/09/02(Fri) -
柳美里 『魚の祭』(角川文庫)、読了。

柳美里作品は、重たいから読むのしんどいんだよなぁ・・・・・と思いつつ、
表紙のきれいなベラの絵に惹かれて買ってしまいました。

が、ベラは出てきませんでした。
魚も出てきませんでした。

四男を不慮の事故で亡くした一家の通夜の日を描いた戯曲と
女子高校生5人の放課後を描いた戯曲の2本が収録されています。

戯曲なので、会話で物語が進んでいくのですが、
リズムよく掛け合いをしていたかと思えば、
突然ギラリと刃のように光る悪意や狂気。
ぁ、人間って怖いし気持ち悪い・・・・と思ってしまいます。

歪んだ家族の形が露骨に語られるのも気持ち悪いですが、
ちょっとした言葉で意図的に傷つけあう「仲良し」女子高校生5人組も
場面が日常を描いているからこそ、気持ち悪さが際立ちます。

この気持ち悪さを、普通は「闇」と表現するのでしょうかね。
そういう抽象的な表現ではなく、私は「気持ち悪い」と感じてしまいました。

とにかく、柳美里作品だなと感じさせてくれる戯曲でした。


魚の祭 (角川文庫)魚の祭 (角川文庫)
柳 美里

角川書店 1997-12
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