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『デイ・アフター・トゥモロー』
- 2016/08/23(Tue) -
『デイ・アフター・トゥモロー』

毎日、35度オーバーの暑い日々が続いていますが、
今日は氷の世界の映画を観てみました。

地球温暖化の影響で、極地の氷が溶けだし、
塩分濃度が変わることで海流の流れが変化し・・・・・
そして陸上は氷の世界になった。

何だか、原因と結果が途中で大きくスキップしているような印象ですが、
まぁ、そもそも地球温暖化論は現在も真っ二つに分かれてというか、
多方面で議論中のテーマですから、こういう突飛な想定が出てきても
あまり驚かなくなってきました(苦笑)。

さて、ストーリーですが、主人公の考古気象学者が
政府の議論の輪に入れてもらえず、かといって単独行動の暴挙にも出ず
じっと自分の研究室で観測と分析を継続するという
非常に地味な、ある意味で科学者らしい行動を選択したことで、
あぁ、この映画は、基本的にCG映像が全てなんだなと気づき、
それからはあんまり頭を使わずに映像重視で眺めてました。

世間的には、竜巻の描写や氷の世界の凍てついていく描写が素晴らしいという
評価だったのではないかと想像しますが、
私としては、ハリケーン級猛吹雪を起こした低気圧の雲の渦巻きの姿が
美しいと感じ入りました。
動きはそれほどないシーンですが、やっぱり気象の面白さの基本は低気圧にある気がします。

そして、気象レーダー画面ではあったものの、
ハリケーン級の巨大低気圧が、アメリカ大陸、ヨーロッパ大陸、アジア大陸にそれぞれあって、
そこから3つが統合されていくというシミュレーション画像に
不謹慎ながらワクワクしてしまいました。

ま、現実世界では起こり得ないと思われる気象現象ですが、
この映画を通して、まるで人間が環境を壊したといわんばかりのメッセージは
ちょっとなぁ・・・と思ってしまいます。

もちろん、一つの生き物として、身の丈に合った生活をし、
環境を汚すようなことや、資源を無駄使いするようなことは避けるべきですが、
しかし、人間に地球をどうこうするような力なんて無いと思うんですよ。

極地の氷が溶けたことに端を発して、
その影響が様々な形で地球上の現象として現れましたが、
その後の氷河期的状況は、地球が変化に対応しようとする過程であって、
地球の意思によるバランシングだと思うのですよね。
それがたまたま人間の生活には不具合な環境になってしまっただけであって
地球からすれば、灼熱地獄だったり、凍てつく氷河期だったりを繰り返して
今の環境になっているわけですから、1つの局面に過ぎないと思います。

人間中心の基準で地球を測ろうとする姿勢は、
私としては、不満です。
そのような人間の傲慢な姿勢にも、本作で警告を発してほしかったです。


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