『藤原悪魔』
- 2016/06/01(Wed) -
藤原新也 『藤原悪魔』(文春文庫)、読了。

雑誌に連載されたエッセイ集。
写真も数点、カラーで載っています。

紀行文から時事問題まで幅広に扱っていますが、
地に足が付いた視点から眺めている安心感があります。

バリの眉毛犬の写真など、
これを受け止める世間のノリは軽い軽いものだったでしょうが、
再訪してその後の眉毛犬を探しに行くなど
ノリだけで終わらせてしまう世間への
静かな反撃のようなものを感じました。

個人的に印象に残ったのは、
山口県の猫がうじゃうじゃ居るという島に訪れる話。
人口の2倍の猫の数という触れ込みで訪れましたが、
島に他の島から渡れる橋が架かったことで、状況は一変し・・・・・。

しかし、それよりも、島民自身が、猫の多さに気づいていないということに、
そこに住んでいる人の感覚とは、本当に自分目線での思い込みに
浸っているんだなと認識しました。
良い悪いの話ではなく、意識しないと気づけないという事実に。

だからこそ、自分の町を知ろうとする努力と同様に
他の町を知ろうとする行動が必要なのだと、私は思い直しました。

それが、旅をする意味の1つかもしれませんね。


藤原悪魔 (文春文庫)藤原悪魔 (文春文庫)
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