『論語と算盤』
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- 2016/05/17(Tue) -
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渋沢栄一 『論語と算盤』(角川ソフィア文庫)、再読。
ちくま新書版を持っているにもかかわらず ドカ買いの勢いで誤って角川文庫版を買ってしまいました(苦笑)。 というわけで、その勢いのまま再読です。 今回は、「道徳経済合一論」を中心に読んでみました。 経済活動の欲望を徳の力で抑制するという一面だけでなく、 理念が無意味に幅を利かせないように経済活動を肯定するという積極性が やはり渋沢理論の肝だと思います。 正しく国が栄える道を歩むという積極性は、 明治~大正期の国づくりを進めた時期だけでなく、 経済が飽和しつつある現在の日本において、 改めて考えるべきことかと思います。 そして、「正しい経済活動」という絶対的な答えはなく、 常に、環境や情勢によって相対的に評価せざるを得ない、 だからこそ日々「正しさ」について考えを及ぼさなければいけないということを 認識すべきなのだろうなと思います。 文章自体は非常に優し日本語で 柔らかく語りかけるように書かれているので、時々手にとっては 読み返すのに最適な教えの書だなと再認識しました。
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