『クワイエットルームにようこそ』
- 2016/05/13(Fri) -
松尾スズキ 『クワイエットルームにようこそ』(文春文庫)、読了。

どんな話か知らないまま、芥川賞候補作という知識だけで買ってきたのですが、
いきなりのお下劣というか、グロいシーンの殴り込みに、うへぇ・・・・。

が、夢だったと分かったら、現実世界のそこは精神病院、再び、うへぇ。

いかにも芥川賞候補作に上がってきそうなゲテモノ系のお話かと
距離を置こうとしたのですが、主人公の気持ちが落ち着き、病院内での人間観察に移ったら、
なかなか興味深い視点での分析が続き、面白くなってきました。

明らかに異常な行動をとる患者さんの面々に比べ、
主人公の頭の中は確かに整然としているように見えますが、
しかし、突発的に粗暴な一面が出てしまうところに怖さを感じます。

そして、普通と異常の間には、明確な線引きなどないのだなということが、
主人公の日常世界での周囲の人たちの行動からも伝わってきます。
テレビ屋の彼氏とか、仕事とはいえ、やってることオカシイですもの。

異常の線引きができないって、怖いですよね。
私自身も、自分がまともだと思っているだけ、思い込んでいるだけで、
他人の目から見れば、相当変わっている人だと思われているかもしれませんし。

そういう点では、栗田さんがどうなったのか、
相当気になります。


クワイエットルームにようこそ (文春文庫)クワイエットルームにようこそ (文春文庫)
松尾 スズキ

文藝春秋 2007-08
売り上げランキング : 130070

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ

関連記事
この記事のURL | | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<『みんないってしまう』 | メイン | 『森崎書店の日々』>>
コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/4840-200bb7b9
| メイン |