『水底の歌』
- 2016/05/11(Wed) -
梅原猛 『水底の歌』(新潮文庫)、通読。

梅原猛先生による柿本人麿に関する論文です。
上下二巻の大作。

あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む

百人一首のこの歌は、リズム感が良くて好きな歌です。

三十六歌仙の1人ですが、正史に登場してこないため
詳細が良く分かっていない人物とされていたとのことですが、
その真相を突き止めようとするのが本論文です。

歴史ミステリの謎解きのようで、1つ1つの解釈を追っていくのは
ワクワクしますが、しかし如何せん、論文といことで、
詳細な論説が続くため、正直しんどい読み物です。

しかも、柿本人麿の業績の偉大さは当然認識できているものという前提で
論が進んでいくため、いきなり謎解きの部分に入ってしまい、
なぜ、この謎を解くことが重要なのかの説明は端折られています。
素人としては、そこからの解説が欲しかったです。

今や、この梅原論文の結論が定説化しているようですが、
この論文が出た当時は、どんな学会の反響だったのでしょうかね。


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