『ミハスの落日』
- 2016/05/05(Thu) -
貫井徳郎 『ミハスの落日』(新潮文庫)、読了。

外国を舞台にした5つの短編集ですが、
その設定にする必然性があまり感じられませんでした。

その国の独特の文化を背景にしているわけでもなく、
異文化接点を有益に使っている作品も、「ジャカルタの黎明」以外には感じられず、
むしろ、作品中の会話やト書きで、外国というより日本を感じてしまうものが散見され
作品に集中できませんでした。

知らない女性が道端で自分の腕に手を絡めてきたとき、
「キャッチセールスか?新興宗教の勧誘か?」と疑うのは、
いかにも日本的な発想な気がします。

ジャカルタの娼婦が「アリバイ」という言葉を使うのもなんだか違和感。
(これは私の偏見かもしれませんが・・・・・)

電話でペコペコ頭を下げて謝るという描写も
アメリカ人はしないだろうに・・・・と思ってしまったり。

物語としても、謎解きとしてトリックやどんでん返しの大きなものはなく、
では人間を描いているのかというと、浅いように感じました。

「サンフランシスコの深い闇」は、「二十四羽の目撃者」の続編ということで、
保険の調査員+コワモテ刑事という組み合わせが面白かったので、
この枠組みでの連作短編集とか読んでみたいですね。


ミハスの落日 (新潮文庫)ミハスの落日 (新潮文庫)
貫井 徳郎

新潮社 2010-03-29
売り上げランキング : 702157

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ


関連記事
この記事のURL |  貫井徳郎 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<『ココナッツ』 | メイン | 『神去なあなあ日常』>>
コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/4827-e8d94b71
| メイン |