『ウランバーナの森』
- 2016/04/30(Sat) -
奥田英朗 『ウランバーナの森』(講談社文庫)、読了。

世界的なポップスターが、軽井沢で隠遁生活。
便秘に悩まされて病院に行った帰り道で、過去に自分が殺したはずの男に出会い・・・・。

明らかにジョン・レノンとオノ・ヨーコを模した主人公夫妻。
そして、軽井沢の地に夏だけ現れる心療内科医。
彼らを中心とした問答のような会話で話は進んでいくのですが、
作品の中で、会話の座り心地が不安定な印象でした。

心療内科医が主人公に投げかける問いは、
私たちの思い込みを払おうとする思わぬ問いかけが含まれていて
その視点は面白いなと思ったのですが、
その問いを受ける主人公の描写が、何とも幼い印象を受けて、
問答としては面白みが欠けてしまっているように感じました。

夫婦の会話も、家政婦とのやりとりも、
深いようでいて、意外と軽いのではないかと思ってしまい、
あまり腹に落ちてきませんでした。

罪は償うものにあらず、背負って生きるものなり

この言葉は良いなと思い、印象に残りました。

ビートルズ・ファンが読んだら、
もっといろいろ楽しめる作品だったのでしょうかね。


ウランバーナの森 (講談社文庫)ウランバーナの森 (講談社文庫)
奥田 英朗

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