『動乱の日本史』
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- 2016/04/26(Tue) -
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井沢元彦 『動乱の日本史』(角川文庫)、読了。
実家のお店にあった本なのですが、 歴史小話の本かな・・・ぐらいのつもりで持ってきたら、 かなりしっかりした内容で、面白かったです。 そもそも武士とはどういう存在なのかを、 西洋の文化と比較して解説していますが、 「日本は国家として軍隊を保持してこなかった」という視点での整理は なるほどなぁと納得。 そして、武士の起こりである平安時代末期の状況が説明されますが、 わたくし、日本史の授業で最も苦手としていた時代が、 この平安末期の荘園を足掛かりに武士が力をつけていく当たりです。 400字で回答しようとしても、上手くまとめられませんでした。 本作を読んでいたら、もう少し理解が進んだでしょうかね。 日本史の授業で、平将門の乱には、歴史の流れの中で唐突な印象を受け、 これまたうまく理解できていなかったのですが、 最初に事を起こそうとする人は失敗するという歴史のセオリーの中で読めば、 斬新だったからこそ前の時代とつながらず、 失敗したからこそ後ろの時代ともつながらなかったのだなと これまた納得できました。 頭の中がすっきりした歴史の良い解説本でした。
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