『ふがいない僕は空を見た』
- 2016/04/05(Tue) -
窪美澄 『ふがいない僕は空を見た』(新潮文庫)、通読。

のっけから延々と続く性描写のシーンがしんどくて、
「これ、山本周五郎賞?」と思って裏表紙を見たら、
それと並んで「R-18文学賞大賞」って書いてありました(苦笑)。

生理的に、直接的な性描写のシーンは好きじゃないんですよねぇ・・・・。

でも、山本周五郎賞だから!と思って読み進めていくと、
この不倫関係にある2人を取り巻く人間関係の1人1人に順番に
スポットライトを当てていく手法の連作短編集でした。

次第に、なぜ彼らが、このような性に溺れるようになったのか、
その理由がどんな環境から作られていったのか、
様々な人の日常を垣間見ることで、明らかになってきます。

離婚、マザコン、単身赴任、母の溺愛、いじめ、痴呆、
様々な社会問題が、個人の問題として彼らの生活の重石になっています。

これらの問題を描くための象徴的なツールが、冒頭の性描写だったのかと
頭では納得したものの、やっぱり生理的に受け付けないのは
好みの問題なので、如何ともしがたく・・・・・。


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窪 美澄

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ふがいない僕は空を見た コスプレ高校生と主婦の密会、 姑に不妊治療を迫られる主婦、 呆けた祖母を介護する団地の高校生などなど、 「性と生」を綴った連作短編集。 ◆◆◆ 本書のタイトルも、それにぴったり合う装丁も魅力的でずっと気になっていた本です。やっと手にできて大満足。 登場人物の視点が章ごとに変わるこのような連作、大好きです。 まず1章目を読み始めてすぐ、あまりのインパクトに、びっくり。 ... …
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