『反ポピュリズム論』
- 2016/03/20(Sun) -
渡邉恒雄 『反ポピュリズム論』(新潮新書)、読了。

ナベツネ氏自ら、自身の最後の書になるだろうとして書き上げた
衆愚政治化する日本の状況を批判した一冊。
小泉政権~菅政権あたりへの批判、そして、これら政権への国民の不満が
表出した一事例として登場した橋下府知事・大阪市長について
思う存分意見を述べています。

最初の印象は、現在の政治状況の考察や提言については意外とまともな意見が多く、
読んでいて勉強になりました。

ただ、読売グループ会長・主筆としての立場でどんな行動をしようとしているのかというと、
やはり政治の世界に踏み込みすぎなのではないかと感じてしまいます。

テレ朝の椿事件について強く批判をしていますが、
ナベツネ氏の政界に対する行動も同じように感じられてしまいます。
椿氏は、テレビ番組の内容を偏向したものにして世論を作り上げようとしたわけですが、
ナベツネ氏も多くのメディアからその動向が注目される立場になってしまっている以上、
新聞の記事を偏向させようとする意図はなくとも、読売会長のナベツネ氏が
公の場で発言したことは、聞いた側は、読売の意見として捉える可能性も十分考えられ、
マスコミの公平性について論じるのであれば、自分の行動も控えるべきではないかと感じました。

読売グループにおける立場からリタイアした後であれば、
何を言おうが、どの政治家と会おうが、何を画策しようが、
それは個人の政治活動だと思うので、あれこれ周囲が言う筋合いのものではないと思いますが。

ま、「マスコミの公平性・客観性」なんて、ないものねだりに過ぎないのですが(爆)。


反ポピュリズム論 (新潮新書)反ポピュリズム論 (新潮新書)
渡邉 恒雄

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