『贄門島』
- 2016/03/15(Tue) -
内田康夫 『贄門島』(ジョイ・ノベルス)、読了。

浅見光彦の父は、亡くなる前年に海難事故に遭い、九死に一生を得ていた!
というエピソードから始まる本作は、
浅見シリーズのファンにとっては重要な作品に位置づけられるのではないでしょうか。

私自身は、特に浅見シリーズへの思い入れはないので、単純に推理小説として読みましが、
過去の出来事を辿るという設定のため、殺人事件が発生するまで結構まどろっこしい展開で、
前半は読み疲れる感じでした。

中盤から殺人事件や失踪事件が起き、
しかも、閉鎖的な島民の刺すような視線に晒されながらの探偵活動となり、
結構、ハラハラする展開になっていきます。

そして、島が抱える歴史や文化が、
頼朝時代まで遡っていったり、戦争中の闇に触れたり、
現代世界の国際政治の要素まで取り込んだ真相が明らかになっていき、
後半は面白く読めました。

単なる恨み辛みの殺人事件ではなく、
歴史や文化、経済事情を背負った事件だったので、重厚な仕上がりになっていると思います。

読み応えがありました。


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内田 康夫

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