『天皇に関する十二章』
- 2016/03/13(Sun) -
南方紀洋 『天皇に関する十二章』(ちくま文庫)、読了。

天皇を扱った著作を読むときは、
著者がどのような政治姿勢の人なのかに左右されるところが大きいですが、
本作は比較的フラットな立場で書かれているように感じました。

右か左かというところよりも、昭和天皇に対してかなり近い距離から書いている、
つまり、前の方に居るような印象です。
これは、昭和天皇と親しいという意味ではなく、昭和天皇に対する過剰な敬意がないという感じでしょうか。
そういうところを気にする人が読むと、イラッとするかもしれません。

宮内記者会会員という立場で、昭和天や皇族の姿を長期にわたって近くで見てきた人ならではの、
具体的な描写が豊富で、興味深かったです。
やや分析が浅いかなという面もありますが、変に政治的に肩入れせずに
天皇という存在の日常に迫るという点では、意味のある本かなと思います。

本作が書かれたのは1988年ということですが、
在任期間の長かった昭和天皇のことを扱う場合は、
時期が異なれば、世間との距離感や、天皇家に対する世論の雰囲気も違っていたと思うので、
その変遷も詳しく扱ってもらえると良かったかなと思います。


天皇に関する12章 (ちくま文庫)天皇に関する12章 (ちくま文庫)
南方 紀洋

筑摩書房 1988-04
売り上げランキング : 1147056

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ

関連記事
この記事のURL | | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<『会社をつくるメリット・デメリット』 | メイン | 『誰でもよかった』>>
コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/4773-85b5e71f
| メイン |