『殺人ダイヤルを捜せ』
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- 2016/03/07(Mon) -
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島田荘司 『殺人ダイヤルを捜せ』(講談社文庫)、読了。
電話交換手の女性が、退屈しのぎにHな電話をすることにはまってしまい、 夜な夜な見知らぬ電話番号に架け続けていたところ、 ある日、繋がった先の電話から、「助けて!殺される!」と叫ばれてしまう・・・・。 適度にエロチックで、適度に悪意が充満していて、 旅先から戻ってくる車中で読むには、お手軽なサスペンスでした。 「電話交換手」という職業からして、昭和を感じさせる作品ですが、 その古さのおかげで、読む前のハードルが低めだったので、 テンポのよい物語展開に、そこそこ飽きずに読んでいくことができ、手頃感を感じられる読書でした。 殺人のトリックとしては、かなり手が込んでいる上に、 犯人側の予定通りにモノゴトが進んでくれるという御都合主義的な部分はありますが、 ま、たまには、こういうサスペンスも良いかなと思える感じでした。 メインの電話トリックは、なるほどねぇと思われるものでした。 (私がモノゴトを知らないだけでしょうか!?) ただ、最後、犯人がトリックをべらべら自分でしゃべってしまう展開は興ざめ。 こういう謎解きに至るストーリーの部分は、丁寧に作って欲しいなぁと思います。
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