『ショートショートの花束5』
- 2016/03/04(Fri) -
阿刀田高 『ショートショートの花束5』(講談社文庫)、読了。

『小説現代』誌上で行われている、ショートショートのコンテストの入賞作品をまとめたもの。
選者が、阿刀田高氏です。

面白い発想や着眼点の作品が多かったのですが、
しかし、アイデアだけでは、小説として読んで面白いとは限らないということを再認識しました。

やはり、読ませる文章力、読み手の想像力を掻き立てる文章運びというものが
小説としては大事なのだなと。

例えば、主人公が男性なのか女性なのか、途中まで誤解していた作品というものが結構ありました。
中には意図的に紛らわしく書いているものもあったのかもしれませんが、
大半は、性別はオチとは関係のないものであり、性別を誤解してしまうというのは、
リーダー・フレンドリーではない文章ということなのだろうと思います。

「あれ?この人、男性じゃなかったんだ!?」と戸惑っている間に、
ショートショートなので、オチが来てしまい、話が終わってしまいます。
これでは、せっかくのアイデアに意識が十分に届かないままです。

これを思うと、すらすらと読ませる阿刀田作品は、やはり文章力があり、
また、エヌ氏、エス氏により主人公の個性を極力排除した星新一の工夫は、
意味のあることなんだなとよく分かりました。


ショートショートの花束5 (講談社文庫)ショートショートの花束5 (講談社文庫)
阿刀田 高

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