『ダブル』
- 2016/02/25(Thu) -
永井するみ 『ダブル』(双葉文庫)、読了。

この本で描かれる人間の心のありようというのは、本当に怖いです。
しかも、女性特有の怖さのような気がします。

常識的なものの考え方から逸脱して、
独特な自分の世界観を作っていった結果、犯罪を犯してしまう人というのは
男性にも女性にもいるものだとは思うのですが、
男性の場合は、自分の内側にこもっていき独りの世界を作ってしまうのに比べて、
女性の場合は周囲の人をも巻き込んでその中で独自の自分の哲学を作り上げてしまうような
オープンな傾向があるように思います。

男性は、見るからに怪しい人というレッテルを貼りやすいのに比べて、
女性の場合は、一見普通のように見えてしまうため、知らず知らずのうちに周囲が巻き込まれていくような
怖さがあるのではないかと思います。

その怖さを、まさに、小説の世界で具現化したのが、この作品なのではないかと思います。

犯人像は、早い段階で分かってくるので、謎解きの面白さというよりも、
本作はやはり人間の異様さを怖がるためのサスペンス作品だと思います。

1つ残念だったのは、最後の最後に、真犯人がいきなり真相をペラペラ語り始めるところ。
ときどき、この手の演出をする作品を見かけますが、
真相をしゃべり始める必然性が感じられないんですよね~。
こういうネタばらしの仕方は、好みではありません。 

ま、ただ、本作に関しては謎解きがメインではないので、
満足度を下げる要素ではなかったです。

結論、女は怖い!


ダブル (双葉文庫)ダブル (双葉文庫)
永井するみ

双葉社 2010-02-12
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