『観光地の賞味期限』
- 2016/02/17(Wed) -
古池嘉和 『観光地の賞味期限』(春風社)

ドキッとするタイトルに、思わず買ってしまいました。

観光まちづくりに力を入れたのに、
当初の爆発的集客力が持続せずに先細りする一方の地方観光地・・・・・
そんな課題を深掘りした本かなと。

「文化は観光パックの一部になることで報酬を受け取る公演となる」という指摘は、
地域に根付く文化をどう維持・発展させていくかという点で、
鋭い指摘であるとともに、重たい問題だと思います。

著者は、大学で教えているだけあって、学術的な研究や理論を踏まえた解説を行っており、
客観的な説明に信頼がもてます。

ただ、著者の教え子が調査をしたという各地の事例の解説は、
冒頭の概論における厳しさがなくなってしまい、
「現在の頑張りを続け、今後の発展に期待」というような
曖昧な評価で終わってしまっているのが残念。

別に、叱責しろとは言いませんが、
これだけ様々な事例を豊富に取り上げるだけのことができるなら、
出来ているところ、出来ていないところを具体的に指摘して欲しかったなと思います。
そこから、「ではどうすれば改善できるのだろうか」という次の議論に移れると思うので。

ちょっと竜頭蛇尾な印象でした。


観光地の賞味期限―「暮らしと観光」の文化論観光地の賞味期限―「暮らしと観光」の文化論
古池 嘉和

春風社 2007-09
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