『木暮荘物語』
- 2016/02/13(Sat) -
三浦しをん 『木暮荘物語』(祥伝社文庫)、読了。

築ウン十年のぼろアパートには、
訳ありな人々が、ちょっと変わった日常を過ごしており、
その1人1人の生活を覗いていく連作短編集です。

最初の章からして、3年前に出て行ったきり音信普通の放浪癖彼氏が突然帰ってきて、
今の彼氏となぜか3人で同居生活が始まる不思議な展開。

最初は、若い男女のちょっと変わった恋愛模様を書いていくのかな?と
ちょっと警戒気味になってしまったのですが(苦笑)、
続いて大家のおじいさんの話になったところで、一気に面白くなってきました。

ちょっと世の中に取り残されてしまう不器用さがあり、
世間への反発や反感も心の底に溜まっており、
でも、そんな自分も好きになれず、
もやもやと思いつつも、何かを変えるほどの行動力もなく・・・・
という主人公たちに訪れる変なデキゴト。

そこから変わっていく自分や周囲との関係を
日常目線で描いているので、各章を閉じたときにホッとする感じがあります。

どこかで人生が少し屈折してしまった人も、
ちょっとした切っ掛けで、また少し道行きが変わる、決して真っ直ぐになるわけではないけれど・・・・
という慎ましやかなお話たちだと思いました。


木暮荘物語 (祥伝社文庫)木暮荘物語 (祥伝社文庫)
三浦 しをん

祥伝社 2014-10-10
売り上げランキング : 9418

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ

関連記事
この記事のURL |  三浦しをん | CM(0) | TB(1) | ▲ top
<<『幻色江戸ごよみ』 | メイン | 『日本人はなぜ環境問題にだまされるのか』>>
コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/4743-b989fab9
-「木暮荘物語」三浦しをん-
登場人物誰もが愛すべき存在に思えてくる 木暮荘物語 (祥伝社文庫)三浦 しをん祥伝社 * * * * * * * * * * 小田急線の急行通過駅・世田谷代田から徒歩五分、 築ウン十年、全六室のぼろアパート木暮荘。 そこでは老大家木暮と女子大生の光子、 サラ... …
2017/04/17 20:34  映画と本の『たんぽぽ館』 ▲ top

| メイン |