『ほどらいの恋』
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- 2016/02/06(Sat) -
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田辺聖子 『ほどらいの恋』(角川文庫)、読了。
おせいさんの短編集。 様々な形の男と女の関係を巡る日常を描いた作品。 恋人同士、不倫の関係などの恋愛最中の2人以外に、 お見合い相手、幼なじみ、取引先、お客様など、恋愛前だったり、恋愛とは無関係そうな2人も いろいろ登場してきます。 そして、どの作品も、抽象化しすぎたり、内面に落ち込んでいったりせずに、 あくまで日常レベルで男と女の姿を描き、具体的な会話や行動を通して、 人と関わるというのはどういうことかを描いていきます。 私はやっぱり、おせいさんが描く関西弁の会話分のポップさが好きで、 とにかく読んでいて心地よいです。 リズム感や語幹だけでなく、切り返しのフレーズの妙だったりするところも含めて こういう心地よさを小説から得られると、 自分の日常生活も、気をつけて見ていれば もっともっと楽しく心地よいものなのではないかな、それを見落としているだけじゃないかなと 前向きな気持ちになれます。
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