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『十三人のユダ』
- 2007/01/03(Wed) -
大下英治 『十三人のユダ』(新潮文庫)、読了。

06年の最後に読んだ本が本作でした。

正直、三越のゴタゴタ劇は、「かつてそういう時代があったらしい」と
いう程度の認識しかなかったのですが、
読み始めたらぐいぐい行けました。面白かったです。

三越社長・岡岩(小説中の人物名、以下同)の宣伝マンとしての
着眼点や発想、行動力は素晴らしく、学ぶところもあったのですが、
経営者としての才能や知性、受容力、教養といったものは皆無に等しく、
まさに豪腕ぶりだけでのし上がったと言える人物です。
その岡岩を陰で操った女帝・竹原みちこそが、
三越の真の支配者であったのですが、彼女の人を使う才能に魂消ました。

その一方で、なぜここまでこの2人の暴走を許してしまったのか。
今流行の「内部統制」という観点からすると、
三越の重役連中の腰抜けぶりにイライラします。

それでも、瀬戸相談役から取締役会にて
「いますぐに社長を辞めろ!」と突きつけられてから
10年近くも社長の座に居座っていたパワーを思うと、
やはり岡岩の権力の座にかける執念といったものが凄まじかったのでしょう。

人間の欲望というものの恐ろしさを味わえる一冊でした。


十三人のユダ―三越・男たちの野望と崩壊 (新潮文庫)十三人のユダ―三越・男たちの野望と崩壊 (新潮文庫)
大下 英治

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