『体制維新 - 大阪都』
- 2016/01/13(Wed) -
橋下徹、境屋太一 『体制維新 - 大阪都』(文春新書)、読了。

橋下さん、政界から引退してしまいましたね・・・・。
結構、各政治課題に対する主義主張は、賛同できるものもあったので残念です。

この政治家の、言葉や仕草による表現の仕方は私好みではないのですが、
しかし存在が気になってしまう大きな理由は、各政治課題の中で何が論点かを絞って提示し、
世の中の関心をひきつけ、議論を巻き起こすことが得意な政治家だったということです。

その世の中の議論は、得てして、見当違いなものも引き寄せてしまい
発散ばかりで収束が見られなかったり、橋下氏の主張を曲解しているものも多かったのは
日本人の政治感覚の幼さが明らかになり残念ではありましたが、
しかし、多くの人の関心を政治に向けることに成功していたという力量は素晴らしいと思います。

本作でも、素晴らしいと思ったのは、
当時の大阪府知事の立場で、府が抱える1個1個の課題に対する主義主張を並べるのではなく、
大阪府という大きな組織を俯瞰して、一体どうすれば府が変革できるのかという
大きな視野で語っていることです。

そして、個別課題の対策ではなく、組織制度としての構造改革を行う必要性を重ねて述べて、
そのための知事として民意を引き寄せるための方法論や、行政と連携していくための
ルールや運用面での必要なプロセスをきちんと考慮していることが語られており、
言うだけでなく「実行しよう」としている覚悟が伝わってきます。

あくまで、執筆当時にやりたいと思っていることが述べられているだけなので、
それがどれだけ実現されたかは、府民の方々が判断、評価すべきことでしょうが、
その姿勢や行動計画の立て方は、非常に勉強になりました。

今後どのような活動を行う予定なのかは知りませんが、
評論家ではなく、実行家のままで居て欲しいです。


体制維新――大阪都 (文春新書)体制維新――大阪都 (文春新書)
橋下 徹 堺屋 太一

文藝春秋 2011-11-01
売り上げランキング : 46741

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ

関連記事
この記事のURL |  堺屋太一 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<尾鷲探訪 | メイン | 『あの人の幕引き』>>
コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/4701-edc3bf1a
| メイン |