『督促OL修行日記』
- 2015/11/06(Fri) -
榎本まみ 『督促OL修行日記』(文春文庫)、読了。

佐藤優氏の本で紹介されていたので、早速読んでみました。
(本書の解説を佐藤氏が書いてましたが、なんだかそれはイマイチな解説でした)

なんせ、私の勤め先も金融機関の端くれですので、当然、債権回収部門があります。
そこに配属になった同期から、先輩たちの武勇伝は聞いたことがあります。

自動車に3時間監禁されたとか、
会社に乗り込んできたので警察に連絡したとか、
呼び出されて部屋に行ったら首を吊・・・・とか。

私はもっと暢気な部門に配属になったので、「大変な仕事だなぁ・・・」と他人事だったのですが、
借金で精神的におかしくなってしまって、「もうすぐノーベル賞を取れるから、それで返済する」とか
訳の分からないことを口走るお客様のエピソードとかを聞いてしまうと、
お金って怖い・・・・と思ってました。

それが、著者は、体重が10キロも減り、身も心もボロボロになりながらも、
自分の責任ではないところで借金を背負ってしまったお客様を哀れに思い、
寄り添うような心遣いを見せる姿に感心しました。
私だったら、「そんなバカ男にカードを貸すのが悪いんだよ・・・・」とバッサリ斬っちゃいます。

それ以上に驚いたのが、体重10キロ減どころか、
寝ている間に鼻血を流してたとか、毎晩38度以上の高熱が出るとか、
もう明らかに一線越えちゃってる体調なのに、仕事を休まず続けたという実績です。
正常な判断ができなくなるぐらいの過重労働だったんだろうなと思いますが、
本作を書くにあたって振り返っている様子からも、著者はそんなに異常と感じていないような気がして
このあたりの感覚のズレが、債権部隊でやっていける人材としての資質なのかなと思いました。

この忙しい状況で、心理学の本を読んだり、話し方教室に通ったり、
とにかく勉強熱心なのも凄いです。
勉強することが、精神的に逃げ道というか、安定剤になるタイプの人なのかもしれませんね。

ブラック企業、ブラック職場が成立してしまう背景には、
そういう職場環境に耐えてしまう側の人がいるという事実も、見逃してはいけないんだろうなと感じました。
それは、終電逃しても仕事して、さらに家に帰ってからも仕事をしている自分自身も含めての反省です・・・・・。


督促OL 修行日記 (文春文庫)督促OL 修行日記 (文春文庫)
榎本 まみ

文藝春秋 2015-03-10
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