『手紙』
- 2015/10/08(Thu) -
東野圭吾 『手紙』(文春文庫)、読了。

なんだか重たい読書が続いてしまいました。

もの凄い感動作!という触れ込みだったのですが、
私は、どの主要登場人物にも共感することができないままに読み終わってしまいました。

弟を大学に行かせてあげたいという一身で強盗を働く兄。
もう、この発想の時点で私の想像の域を超えてしまっているのですが、
この兄が書いて寄越す手紙がノーテンキで、耐えられず・・・・。

そして、そんな兄の行いに翻弄されえる弟は、可哀想ではあるのですが、
なんだか心持ちが固まらないというか、何度か心変わりをする場面の描き方が、
「なぜ、今、そういう判断に揺れるの?」と思うものが多く、共感できず。

弟に思いを寄せる少女の行動も、客観的に見るとストーカーであり、
弟の心情第一に考えてあげているようにも思えず、そこも共感できず。

誰を軸に読んでいけば良いのか分からないまま物語の時間が過ぎていくので、
なんだか読んでいて自分が成長していないように感じてしまう後ろめたさがありました。

弟が勤めた家電量販店の社長が放つ辛らつな言葉が
私には一番ピンと来る内容でした。


手紙 (文春文庫)手紙 (文春文庫)
東野 圭吾

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