『乱反射』
- 2015/09/13(Sun) -
貫井徳郎 『乱反射』(朝日文庫)、読了。

文庫で600ページ近い作品。

正直、長いよ・・・・・・って思っちゃいました。

特に、肝心の事故が起きるまでが、とてつもなく長い。

1つ1つの要素を、積み上げ形式で見せていくので、
確かに丁寧なストーリーテリングだとは思いますが、
話の展開に意外性がなくて、途中でダレてしまいました。

真相のところも積み上げ形式なので、分かっている範囲内で
淡々とドミノが倒れていくのを見ている感じです。

一方、事故が起きた後の被害者家族(というか主に父親)の行動は
あんまり共感できませんでした。
事故の原因を探ろうと関係者を一心不乱に回る姿には憐憫を覚えますが、
会う人、会う人に対して「こいつが真の原因を作ったヤツなのか!」と
怒りが上書きされていくのは、どうかなと思ってしまいました。
新しい事実も確かに原因の1要素かもしれないけれど、
この人よりは、手前に会ってる人の方が因果関係度が高いだろうに・・・・・と
思ってしまうところもあり・・・・。
ま、取り乱しているから判断が覚束ないのだと言われてしまえばそれまでですが。

個人的には、事実の積み上げよりも、
事故が起きてから、次第に真相を解き明かしていく謎とき形式の方が
小説として楽しめたのではないかなと思いました。
関係者の誰もがそれぞれに自分勝手なので、読んでいて辟易してしまったのかもしれません。


乱反射 (朝日文庫)乱反射 (朝日文庫)
貫井徳郎

朝日新聞出版 2011-11-04
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