『ハードボイルド・エッグ』
- 2015/08/26(Wed) -
荻原浩 『ハードボイルド・エッグ』(双葉文庫)、読了。

ハードボイルド作品って、独特の世界観がちょっと苦手だったりするのですが、
荻原作品なら心配ないだろうということで読んでみました。

案の定、ハードボイルドというジャンルへの愛情とその独自の美意識を皮肉ったところと
紙一重な感じが楽しめます。
(ハードボイルド好きの人には、どうかわかりませんが・・・・・)

イヌネコ探しと浮気調査に明け暮れる(というほど仕事はなさそうですが)主人公の探偵。
美人秘書募集の広告を出したら、やって来たのは80歳過ぎの老女一人。
ホームレスや登校拒否児も巻き込んでのドタバタ劇です。

殺人事件は起こりますが、その解決は、正直どうでもいい感じになるぐらい、
この探偵と秘書のコンビが良い味出してます。
表面的にはお互い適当な人間のように見えますが、
心の中では、しっかり相手を見ていたり、自分の淋しさを隠したり。
なかなか妙味のあるキャラクターたちです。

1本の長編にするよりも、連作短編集で登場させたほうが
意外と使い勝手が良かったのではないかという気もしてしまいました。

でも、このエンディングだと、このコンビの続編は厳しいのかな。


ハードボイルド・エッグ (双葉文庫)ハードボイルド・エッグ (双葉文庫)
荻原 浩

双葉社 2002-10
売り上げランキング : 139429

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ

関連記事
この記事のURL |  荻原浩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<『ビジネスリーダーがニッポンの難問を解く』 | メイン | 『幸田文の箪笥の引き出し』>>
コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/4506-d543328f
| メイン |