『星間商事株式会社社史編纂室』
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- 2015/08/14(Fri) -
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三浦しをん 『星間商事株式会社社史編纂室』(ちくま文庫)、読了。
期待しすぎたのか、イマイチでした。 左遷社員のたまり場、社史編纂室では、会社創立50周年を過ぎても まだ社史が完成せず、目標を失ったまま制作の日々をダラダラと過ごす面々。 そこに同人誌オタク、南国での悪徳商売、怪文書での恫喝、女神の失踪、 同棲と結婚の境目問題、糸の切れたタコ問題など、様々な要素が絡み合い・・・・・・・ なんだかゴチャゴチャした作品でした。 ここまでいろんな要素を詰め込む必要があるのかと疑問に。 しかも、各要素が現実離れしているというか、地に足の着いていない感じがするものばかり。 一番違和感があったのは、BL同人誌を趣味とする主人公という設定。 著者のエッセイを読んでいれば、そういう世界が好きなんだなということは理解しているのですが、 なんだか、そういう世界を書きたかっただけなのではないかと思えてしまうぐらい、 本作で、ここまで一生懸命BLを書く必要もなかったのではないかという・・・・・。 最後までバタバタしていて、各要素が、それぞれの状況で、 バラバラにそれなりの結論を出したという印象で、 あんまりスッキリ大団円!というエンディングではなかったです。
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