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『マリカのソファー』
- 2015/08/13(Thu) -
吉本ばなな 『マリカのソファー』(幻冬舎文庫)、読了。

「世界の旅①」というサブタイトルが目に止まったので、
旅行エッセイだと思って買ってきたら、小説+取材旅行記という構成でした。

その小説は、バリの明るさよりも重さの方に目を向けたかのような
多重人格障害の女のとの交流のお話で、結構ヘビーな内容です。
個人的には、ちょっと苦手な空気を漂わせてくる作品です。

こういう情緒不安定な感じは、どうにも受け入れにくくて・・・・。
バリ島の独特な多神教の世界観と、
少女の多重人格障害という世界観が重なると、なんとも重たい感じになります。

作品の舞台となったバリ島の描写は、この作品に独特の風味をつけていると思いますが、
小説よりも取材エッセイで描かれたバリ島の方が、明るい感じがして、私は好きでした。

小学生の頃、家族旅行でバリ島に行きましたが、
石造りの寺院の質感に圧倒されつつ、午後はホテルのプールで遊び、
夜は美味しい料理をお腹いっぱい食べるという、楽しい思い出の地です。
ケチャ・ダンスは、子供心に恐怖というか畏怖を感じてしまい、ちょっと怖い思い出です。

二十年以上も前の夏休みにタイムスリップできたという意味では、
夏の読書に合っていたのかもしれません。

あと、原マスミさんによる挿絵が非常に印象的でした。


マリカのソファー/バリ夢日記 (幻冬舎文庫―世界の旅)マリカのソファー/バリ夢日記 (幻冬舎文庫―世界の旅)
吉本 ばなな

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