『ブラックペアン1988』
- 2015/08/06(Thu) -
海堂尊 『ブラックペアン1988』(講談社文庫)、読了。

面白くて一気読みでした。

大きな事件が起きるわけでもなく、大胆な推理が展開されるわけでもなく、
サスペンス作品としては大きなヤマはないように思えるのですが、
しかし、大学病院の医局という組織を描ききっていて非常に興味深く読めました。

外科を取り仕切る佐伯教授、ライバル大学から半ば押し付けられたビッグマウス高階講師、
佐伯一派の助教授や講師たち、手術室の悪魔こと晩年ヒラの渡海、
そして主人公の外科医1年生・世良。

極端なキャラクターたちのごった煮のような医局の様子を、
1つ1つ丁寧に描いていくことで、こういう組織もあるかな・・・・と思えてきます。
書き方が下手だと、違和感というか、現実離れした集団にしか見えないでしょうから。

むしろ、キャラクターが立っているので、
ストーリーの方では変に話を作り込まないことが良かったのかもしれません。

チームバチスタの主要メンバーの若い頃を知ることができるという点でも、
1粒で2度美味しい作品になっていると思います。


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海堂 尊

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