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『よのなか教科書 国語』
- 2015/07/22(Wed) -
藤原和博 『よのなか教科書 国語』(新潮社)、読了。

最初、藤原氏の名前が目に止まって手に取ったら、
重松清氏と橋本治氏の名前もあって、
「なんだ、この組み合わせは!?」と思って買ってしまいました。

第1章では、品川の女子中学を舞台に、
国語の先生が重松氏の作品を題材に使って、子供たちに表現方法を教える授業です。

知的レベルが相応に高い学校のようで、生徒たちの反応は柔軟でスピーディです。
そこを子供たちの頭の柔らかさと捉えるか、
先生の求める答えに近づくテクニックが高いと捉えるかは人それぞれだと思いますが、
私は、ちょっと、子供たちの回答が「知識」とか「勉強」とか「学習」とかの観点に
寄っているのが気になりました。

それでも、先生の目を意識していたとしても、授業の後半で上がってくる答えの数々は、
面白いものが多くて、先生、生徒ともに、さすが!と感じ入りました。

この授業を経て、先生の誘導なしに
自分自身の力で、世の中を解釈できるようになっていれば本物だと思います。
(という上から目線の私は、中学生時代にこんな視点は持てていなかったですが・苦笑)

第2章は、思考方法ということえ、さらに授業は奥へと入っていきます。

生徒たちの反応が一層興味深くなる一方で、
途中で挿入される重松氏の作品の断片を読むと、改めて、その完成度の高さに圧倒されます。

その感動をもって第3章に突入すると、
橋本センセの古典の話になり、女子中学生たちが紙面から消えてしまうため、
一気に華がなくなった印象です(苦笑)。

普通に読めば相応に興味深い内容になっていると思うのですが、
なにぶん、構成上の分が悪いです。
なんで、こんなにアンバランスな一冊になってしまったのか・・・・・。

最後が残念な印象になってしまいました。


国語 心に届く日本語 ― [よのなか]教科書国語 心に届く日本語 ― [よのなか]教科書
重松 清 橋本 治 藤原 和博

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