『天使はモップを持って』
- 2015/07/08(Wed) -
近藤史恵 『天使はモップを持って』(文春文庫)、読了。

17歳の清掃員キリコが、ビルに勤める人々の汚れた心をキレイにする!
POP的に言うならこんな感じでしょうか。
ライトな日常ミステリの連作短編集です。

正直、現実世界には、こんな事件の形で悪意が噴出することはないだろうと思ってしまうのですが、
探偵キリコと助手の大介のキャラクターの妙で、楽しく読めます。

軽いタッチではありますが、サラリーマン社会の悪意って嫌だなぁと考えさせられる
人間関係の澱みが垣間見えます。

毎日決まったオフィスの部屋で決まった面々と顔を突き合わせて1日仕事をするって、
動物としての群れの本能にとっては、環境が狭すぎるのかもしれませんね。

あと、最近、清掃会社の社長さんのお話を聞く機会があったのですが、
掃除というのは、目に見えて成果がわかり、しかもその日の作業で完結するので
非常にやりがいが感じられる仕事なんだと力説されてました。
本作を通して、キリコが体現する清掃作業のやりがいみたいなものが伝わってきて、
素敵な仕事だなと思うことができました。

本作の最終章で、上手く物語が締めくくられたように感じたのですが、
Wikiで調べたら、シリーズ化されてるんですね。
次作はどんな始まり方をするのか興味が湧きました。


天使はモップを持って (文春文庫)天使はモップを持って (文春文庫)
近藤 史恵

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