『Wの悲劇』
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- 2015/06/28(Sun) -
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夏樹静子 『Wの悲劇』(光文社文庫)、読了。
著者の代表作ということで読んでみました。 エラリー・クイーンの『Yの悲劇』へのオマージュとして生み出された作品とのことですが、 内容云々の前に、著者とエラリー・クイーンことフレデリック・ダネイ氏との間に 交流があったことに驚いてしまいました。 推理モノの古典を書いた人というイメージから、物凄く古い時代の人だと思い込んでいました(苦笑)。 さて、内容は、製薬会社の会長が正月に別荘で殺害される。 姪の大学生が大叔父を刺したことを認めるが、家族たちは事件を隠そうとして・・・・・。 倒叙型のミステリーなので、警察とのバトルを楽しむのかなと思いきや、 警察の捜査は簡単に内部犯と見極めてしまうし、 署長は道化役で頼りないし・・・・・というので、正直、中盤はダレてしまいました。 しかし、警察が犯人と思われる人物を逮捕したところから話が一気に動き出し、 タイトルに込められた意味に、ナルホド! 著者の代表作とされている理由がわかりました ただ、本格モノをあんまり得意としない私からすると、 やっぱり、中盤のダレは気になります。 これだけ長いお話だと。 警察の記者会見の様子とかが道化に落ちすぎてて、 なんだか、演劇の台本みたいだなぁ・・・・と思ってたら、解説も著者自身も 演劇化したいと思っていたようで。 そこもちょっと私の求める小説とは違ってました。
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