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『新しい環境問題の教科書』
- 2015/06/24(Wed) -
池田清彦 『新しい環境問題の教科書』(新潮文庫)、読了。

キヨヒコ先生の本は、結構、環境問題をテーマにしたものが多いです。
生物学者のフィールドと、やはり近しいからでしょうか。

環境問題には、ある種の流行のようなものがある

おっしゃるとおりだと思います。
そして、今は、それが「地球温暖化」であることも、そのとおりだと思います。
少し前まで、「森を守ろう、マイ箸!」とか、「プルタブを拾って車椅子!」とかだったりした気がします。

ただ、本作での主張は、なんだか既読感が・・・・・。
前に読んだ本では、結構、理路整然としていた印象を受けたのですが、
本作は、少し主張が、感情的というか、感覚的になっているような印象を受けました。

世間のみんなが「Co2削減!」といきり立っているときには、
理路整然と指摘するより、斜に構えて嗤うようなモノの言い方をした方が、
人の目に止まるだろうという作戦でしょうかね。

何冊か地球温暖化に疑義を唱える本を読んできた身からすると
ちょっと本作は客観性に欠けるような印象を持ってしまいました。


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池田 清彦

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