『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』
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- 2015/05/30(Sat) -
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万城目学 『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』(角川文庫)、読了。
挑戦3作目にして、ファンタジー的な要素満載の小説! いやぁー、これが一番面白かったかも(笑)。 直木賞の選考コメントを読むと、なかなかに辛辣なものが多いですが、 変にこだわりのある小説よりも、すんなり読めて、面白かったです。 時間軸が前後したり、マドレーヌ夫人の能力が思いがけずハイスペックだったりしますが、 それらを含めて、「あれっ!?どうなってるんだろう?」という驚きが 心地よい着地点を見出すので、ワクワクしながら読み進めることができます。 若い猫の奥さんと年老いた犬の主人、 そして彼らを見守る小学校1年生の少女、 なんとも微笑ましい風景ではないですか。 小学校1年生という狭い人間関係の中においても、 やっぱり気を遣いあい、心を配りあいながら毎日を過ごしているという描写も、 自分自身の子供の頃を思い起こしながら、 そうだったよなぁ・・・・・・という余韻に心地よく浸れる小説だと思います。 こういう作品も手にするのであれば、無視できない作家さんだなぁ・・・・・と 3作目の読書にして要注意です。
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