『放射能列島 日本でこれから起きること』
- 2015/05/29(Fri) -
武田邦彦 『放射能列島 日本でこれから起きること』(朝日新書)、通読。

武田センセの主張は、
みんなが何も考えずに思い込んでいる事柄に対して、
「自分の頭を使って考えなさい!」という投げかけをしてくれるという観点では
非常に有意義なものだと思うのですが、かといって、武田センセの主張自体を
信じてよいかということになると、私はちょっと疑問符
数字の取り扱いが非常に雑というか、エモーショナルな印象を受けてしまいます。

例えば、本作でも、福島第一原発から漏れた放射性物質の量を80京ベクレルだと説明した後で、
「日本人1人あたりの量にすると80億ベクレル」と述べています。
日本人1人あたりに換算する意味って、何なのか、サッパリ分かりませんでした。
御丁寧にも直後、「漏洩した放射性物質が日本人1人1人の上に均等に降ってきたとして」と
シチュエーションを解説しているのですが、こんな非現実的な仮定を置いて説明する意味が
理解できません。
これこそ、頭を使わない人々に向けて感情的に訴える手法そのものではないでしょうか。

原発問題と切っても切れない関係になってしまった感のある温暖化問題に関しても、
ICPPの報告書を気象庁は反対の意味に日本語訳をしている・・・・なんていう
暴論を展開しています。
私も、温暖化論には懐疑的な意見を持っていますが、この気象庁批判は暴論でしょう。

なんで、日本人というのは、専門家から、知識人から、一般人まで、
冷静で客観的な議論ができないのでしょうかねぇ・・・・・と憂鬱な気持ちになってしまいました。


放射能列島 日本でこれから起きること 誰も気づかない環境被害の真実 (朝日新書)放射能列島 日本でこれから起きること 誰も気づかない環境被害の真実 (朝日新書)
武田邦彦

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