『精神と物質』
- 2015/05/03(Sun) -
立花隆、利根川進 『精神と物質』(文春文庫)、通読。

ノーベル賞受賞直後の利根川センセに、立花氏がインタビューをした内容をまとめた本。
単なる対談やインタビュー記録なのではなく、立花氏による生物学の解説が入っているので
何とか話についていけるようになっています。

ただ、やはり内容はかなり高等です。

そもそも生命を突き詰めていくと、遺伝子という物質に至ってしまうということが
理屈では何となく分かったつもりでも、イメージが追いつきません。
しかも、アミノ酸とか、たんぱく質とかで表現されてしまうと、
全くもって無機質なイメージが先行してしまい、それらと生命とが結びつきません。

あぁ、貧相な私の想像力・・・・・。

そんな状態でこのインタビューを読んで、ま、どこまで理解できたかは別にして、
面白いなと感じたのは、実験の手法論について。

仮説のひらめきのところが、科学者としてはゾクゾクする瞬間の1つなのでしょうが、
それを実証することができなければ、ただの空想に過ぎないというわけで、
どうやって実証するか、どんな実験を行えばよいかというところで頭を悩ますという
描写が興味深かったです。

その悩みが、技術革新によって解決することもあれば、
ふとしたアイデアで簡単に解決する糸口が見つかったりと様々なのですが、
結局、汎用性の高いアイデアというものは、非常にシンプルで本質的な部分に
由来しているような印象を持ちました。

真実は、シンプルで、美しい!というような感じです。

私自身、この先、遺伝子とかDNAとかいうジャンルに
どこまで興味を持てるかはアレですけど、
自然科学の研究姿勢というものを学ぶには、面白いジャンルだなと再認識しました。


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