『平成経済事件の怪物たち』
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- 2015/05/02(Sat) -
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森功 『平成経済事件の怪物たち』(文春新書)、読了。
経済事件や政治事件も、昭和の出来事だと遠い過去の話でしかないように感じるのですが、 本作では平成の事件に絞っていることから、私でも同時代性を感じることができ、 面白く読めました。 リクルート事件とかも、当時は小学生でしたが、 藤波孝生氏が三重県選出の議員さんだった等の理由で、結構、家での会話で 話されていたような記憶があり、子供心に印象に残っています。 村上ファンド事件などは最近の事件で鮮明に記憶にありますし、 武富士事件や興銀、長銀の話などは、金融業界に身を置く者としては興味深い話です。 著者は週刊新潮編集部に在籍していたということで、 文章はこざっぱりとして読みやすい印象で、各章の文量もちょうど良かったです。 ベンチャー企業の創業者がムチャをやるというのは、 ある種、ガバナンスが効きにくいのは仕方がない面もあるかなと思うのですが、 (それが一種のベンチャーのエネルギーだと思うので) 銀行のような組織においても、時に暴走が出来てしまうことが恐ろしいなと感じます。 ま、自分の勤め先を思っても、上場企業ではあるもののガバナンスなんて心許ないですからね・・・・。 今後も、えーーーっ!と驚くような経済事件が ときどき生まれては、社会を揺るがし、それが変革のきっかけとなり、 社会が良い方にシフトしたり、悪い方へ流れていたりとするのでしょうね。
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