FC2ブログ
『生物と無生物のあいだ』
- 2015/04/19(Sun) -
福岡伸一 『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)、読了。

やっぱり福岡センセの文章は、リズム感が心地よいですねぇ♪

そこに、最前線の生物学の研究成果と、生物とは何かというような哲学的な問いと
科学者としての倫理観のようなものとが絡み合い、非常に興味深い内容になっています。

冒頭の野口英世の業績についての話は、驚きました。
その業績の数々が、ひっくり返されているとは・・・・・。
日本人は、幼児の頃のやけどの話を聞いてしまっているので、
英雄化のバイアスが余計にかかってしまっているのでしょうね。

そして、生物と無生物は何が違うのか・・・・という本題の話。
ウィルスって、会話でも普通に使っているのに、自分は何も知らなかったことに気づきました。
細菌と同じように生物だと思っていたのですが、細胞を持たないのですね。
なるほどぉ。

日常生活で目に見えるものは、瞬時に生物か無生物かを判断していますが、
確かに、何をもって判断しているのかと問われると、難しいところです。
自動車を無生物と判断し、花粉を生物と判断し、AIBOを無生物と判断する。
これは結局、知識でもって判断をしているだけなのでしょうかね。

「自己生成システム」という観点は、なるほどねぇと、これまた納得。
それだけだと、ウィルスの扱いが難しいようですが、
しかし、私は、社会学の「再生産」の観点や、生物学の「利己的な遺伝子」の観点に興味があるので、
この指標は面白いなと感じました。

いろんな分野の概念が繋がっていくことも、学問の面白さですね。


生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)
福岡 伸一

講談社 2007-05-18
売り上げランキング : 1512

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ

関連記事
この記事のURL |  福岡伸一 | CM(0) | TB(1) | ▲ top
<<『バカにならない読書術』 | メイン | 『近代化と世間』>>
コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/4345-44da5f78
-『生物と無生物のあいだ』-
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)福岡 伸一講談社 2007-05-18Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 できそこないの男たち (光文社新書) 時間はどこで生まれるのか (集英社新書) 生命と食 (岩波ブックレット) もう牛を食べても安心か (文春新書) プリオン説はほんとうか?―タンパク質病原体説をめぐるミステリー (ブルーバックス) 先日読んだ、『生物と無生... …
2015/04/20 23:51  雨読夜話 ▲ top

| メイン |