『LEAN IN』
- 2015/04/02(Thu) -
シェリル・サンドバーグ 『LEAN IN』(日本経済新聞社)、読了。

この本がヒットしていたとき、
女性CEOの「事業成功」の本だと思ってました。
しかし、実際に読んでみたら、
「女性」CEOの事業成功の本であり、重きが置かれているポイントが全く違ってました。

最初の数ページで引き込まれました。
自分の成功譚を見せびらかさない、無理な背伸びはしない、
自分の弱い部分や、ダメだった過去を赤裸々に語る・・・・・
とにかく、すーっと腑に落ちてくるような感じです。

CEOなど、頂点に上り詰める女性は、
強烈に男性的な印象を受けたり、はたまた正反対に女性らしさを無理にアピールしていたりして
どこか不自然さを覚えることが多々あります。

しかし、著者は、自分を作ろうとしていた過去、型にはめようとしていた過去を反省し、
自分が思うようにのびのびと振舞うことを読者に薦めます。

これは、自分に自信がないとなかなかできないことなんですよねー。
男性的に振舞うというのは、男性というロールモデルが居るわけですし、
女性らしく振舞うというのも、社会が求める女性らしさという幻想があるわけで。

この手の本を読んだときに、ときどき陥るパラドックスが、
著者は「女らしさの枠に勝手に嵌めないでくれ!」と主張しながら、
「世の中の女性はこういう傾向にあるからダメなんだ!」と自ら型にはめてしまうこと。
本作も、そういうところが全くないとは言いませんが、しかし、統計データなどを用いて
なるべく客観的に判断しようとしている姿勢と、もう一方で、自分自身の経験を具体的に語ることで
ある意味、主観的に、主体的に問題提起をする姿勢とのバランスが良く、
うなずきながら読めるものになっています。

私自身のことを振り返ったときに、
周囲の人から「女だから」と低い評価を受けたり、反対にチヤホヤされたりした記憶よりも、
自分自身で「私は女だから」とか「女がこんなことをするのはどうかと思う」と
自己規制していたところが多分にあるように思いました。

上手く機能すれば慎ましさや慎重さとして評価される場合もありますが
やはり、自分自身を思うと、自己評価の低さや自分への自信のなさに繋がってしまい、
損をしている面が大きいように感じました。

無理せず、肩肘張らずに、素直に自由に生きていけるようになりたいと
本作を読んで、思いを新たにしました。


LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲
シェリル・サンドバーグ 川本 裕子

日本経済新聞出版社 2013-06-26
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