『旅の理不尽』
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- 2015/03/31(Tue) -
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宮田珠己 『旅の理不尽』(ちくま文庫)、読了。
著者の本は、シュノーケリング話から入ってしまった私ですが、 旅行エッセイが本職というか、メインの方です。 というわけで、自費出版で出したというデビュー作。 最初から、著者の斜に構えたスタイルが出来上がっています。 海外旅行のお話なのですが、旅行そのものや行った先の国の話というよりも、 旅先で見たこと、起きたこと、出合った人についての話が盛りだくさん。 そのため、日常オモシロエッセイの延長線上にあるような印象です。 世の中を少しナメた感じのスタンスで文章を書かれていますが、 相手が異文化の国ということになると、「こんな風におちゃらけて大丈夫だろうか」と ちょっと読んでいて緊張してしまうことがあります。 ま、そこが自費出版の強みなのかもしれませんが。 さらっと書いてますが、著者が現地の人や、他の旅行者とすぐに仲良くなるというか、 距離の縮め方が凄いなと感心します。 それだからこそ、年上の女性にベッドで襲われたりもしているのですが(苦笑)。 しかも、20歳やそこらでの体験のようで、若くして異文化との壁を取り払う能力を 身につけているのはうらやましいなと感じました。 いろいろエッセイ作品を出しているようなので、 追いかけたいと思います。
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