『仏教と資本主義』
- 2015/03/17(Tue) -
長部日出雄 『仏教と資本主義』(新潮新書)、読了。

新書をドカ買いしてきた中の一冊だったのですが、
これはめっけもんでした!

マックス・ウェーバーが『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』で解釈した、
信仰と労働というものの関係を、仏教においても同様に考えてみようというものです。

特に、東大寺の大仏を建立した行基についての章が、
今まであまり着目したことのなかった時代の仏教の話だったので、
興味深く読めました。

本作では、労働の神聖化と組織化、そして資本主義というような軸で語られていますが、
労働の側面だけでなく、国家運営において、人民を上手にコントロールする手段としての
国家宗教が果たす役割というのは、やはり大きなものがあったように思います。

そして、国家運営が一応安定化して、高度に自立している現在では、
宗教の価値が多様化してきて、日本のように薄まってしまう国もあれば、
イスラム国のように不満を吐き出す方法として突出してしまう地域も。

宗教自体の有り様は、まさに変幻自在な生き物のようで、
安定化することがないということを、本作を読んで実感しました。


仏教と資本主義 (新潮新書)仏教と資本主義 (新潮新書)
長部 日出雄

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