『私が語りはじめた彼は』
- 2015/02/09(Mon) -
三浦しをん 『私が語りはじめた彼は』(新潮文庫)、読了。

大学教授の村川は、歴史学を研究するという堅物そうな仕事をしながら、
多くの女性と関係を持ち、離婚をし、新たな家庭を作るという
なかなかに波乱万丈な人生を、本人は飄々と送っている様子。
そんな村川の姿を、関係者の目で描いていく連作短編集。

最初の1、2編が、思いの外じとっと重たい空気だったので、
上手く作品の世界に入っていけませんでした。
男と女の間の、重苦しい雰囲気の間に、各短編の主人公たちは無理やり座らされており、
その居心地の悪さが、読んでいるこちらにまで伝わってきます。

作品の中で描かれている感情が伝わってくるという意味では、
上手いということになるのでしょうが、
その感情の中身が、私の苦手とする空気だったので、どうにも上手く馴染めませんでした。

話が進むにつ入れて、段々とこの作品の読み方が分かってきたのか、
はたまた、語り部となる人物の立場が特殊な設定の人に移ってきたためか、
次第に読みやすくなってきて、面白さも感じることが出来るようになりました。
「予言」とか「水葬」とか、面白かったです。
でも、最初のつまづきを取り戻すところまでは行けませんでした。


私が語りはじめた彼は (新潮文庫)私が語りはじめた彼は (新潮文庫)
三浦 しをん

新潮社 2007-07-30
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